社会保険に関する一般常識
社一選択は、介護保険法からの出題です。
難解な問題に見えますが、落ち着いて解答すれば、3点は取れる問題でした。救済の入る見込み
は薄いと思われます。
社一については、選択のみならず、択一もすべての問題が法律系でした。労一で点がとれない場
合でも、択一では社一で足切を免れることができますので、法律系は落とせないところです。
【問10】 社会保険労務士法等に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
A 具体的な個別労働関係紛争について依頼者があっせん等によって解決する方針を固めた以
降に行われる紛争解決手続代理業務受任前の当該紛争に係る相談は、紛争解決手続代理
業務に含まれないため、特定社会保険労務士でない社会保険労務士も行うことができる。
B 社会保険労務士業務のひとつである労働社会保険諸法令に基づく申請書等の提出代行事務
とは、提出義務者本人が行うべき申請書等の提出手続に必要な一切の事務処理を提出義務
者本人に代わって社会保険労務士が行うことを意味し、この中には、委任の範囲内で内容の
変更等を行い得るのみならず、申請等について責任をもって処理できるよう当該申請等に係る
行政機関等の調査又は処分に関する主張又は陳述を行い得るものは含まれない。
C 社会保険労務士が、社会保険審査官及び社会保険審査会法に基づく審査請求又は再審査
請求に係る事務代理を行う場合、社会保険労務士に対して代理権限を与えた本人が記名押
印又は署名をした申請書等に事務代理者と表示し、かつ、当該事務代理に係る社会保険労務
士の名称を冠して記名押印しておけば、社会保険労務士に対して代理権限を与えた本人が作
成した委任状の添付を省略することができる。
D 社会保険労務士法人は、定款で定めるところにより、厚生労働大臣の許可を受け一般労働者
派遣事業を行うことができるため、この場合、当該社会保険労務士法人の使用人である社会
保険労務士は労働者派遣の対象となり、派遣先については特段の制限はなく、一般企業等へ
派遣される。
E 社会保険労務士が、社会保険労務士又はこれに類似する名称を用いた社会保険労務士でな
い者から事件のあっせんを受け、又はこれらの者に自己の名義を利用させた場合は、社会保
険労務士法第23条の2に違反したことになり、3年以下の懲役又は200万円以下の罰金に処
処せられる。
【解答】
B
社会保険労務士法等からの出題でした。きちんと同法を勉強していれば、おのずと正誤の判定に
迷わなかったのではないでしょうか。Bについては、容易に正しい肢と理解でき、ピンポイントで解
答できました。
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